コーキングとは…?
こんにちは!
グッドハートの前田です。
今回のコラムではコーキングの特徴と、
コーキングとシーリングの違いについても
お話をしていきます!
目次
↑久しぶりに目次を作ってみました(^▽^)/
コーキングの役割
コーキングとは、外壁同士の隙間を埋めるために、
ゴム状の充填剤を入れることです。
主な目的としては、雨水などの水の侵入を防ぐことや外壁同士の負担を防ぐこと、
建物の劣化を防ぐこと といったようなものです。
また、似た言葉で「シーリング」という言葉があります。
では、コーキングとシーリングの違いとは一体なんでしょうか?
コーキングとシーリングの違い
はっきり言ってしまえば、
コーキングとシーリングには明らかな違いというものはありません!
ですので、基本的に同じように使われます。
そして、シーリングも目的は同じで、役割としてほとんど変わりません!
そのため、現場では職人の年代や会社、地域によっても呼び方が変わります。
コーキングの種類
先ほどお話したように、コーキングとシーリングには明らかな区別はありません。
しかし!
材料にはいくつかの違いがあるのです!
この材料の種類によっては建物の場所によって向き不向きがあるため、
念のため、しっかりと知識を身に着けておくと便利です!
◎アクリル系
水性の素材を使用しているため、伸びがよいことが特徴です。
また、湿った場所でも施工できます。
しかし!何年もの時間が経って硬化すると、痩せて細くなりやすく、
耐久性や耐候性が低いことが難点です。
特に、日の当たる場所では短期間でひび割れが発生することもあります。
◎ウレタン系
耐久性が非常に高く、外壁に使うのに向いているコーキング材です。
時間が経って硬化することでゴムのような弾力性を持ち、
外壁のひび割れや目地に対しても高い密封効果を発揮します。
しかし!紫外線には弱いため、日に当たるところに使う際には、
必ず上から塗装をする必要があります。
また、完全に硬化するまでには3日~7日ほどの時間がかかり、
乾燥の際にも紫外線には当たらないようにする必要があります。
◎シリコン系
シリコン系のコーキング材は最も一般的に使われているコーキングと言えます。
価格が安く、耐候性や耐久性、耐熱性、耐水性が非常に優れています。
しかし、シリコン素材の特性上、コーキングを打設した後に、表面から
油が染み出すため、上から塗装をしてもすぐにはがれてしまうという欠点があります。
専用のプライマーを使えば塗装可能なケースもありますが、
基本的には外壁の塗装には向いていないコーキングの一種です。
◎変性シリコン系
変性シリコン系は硬化するためにかかる時間が短いという特徴があり、
外壁への使用に最も向いているコーキングです。
シリコン系と違って、上から塗装をしてもはがれることがなく、
ウレタン系と違って、塗装をしなくても十分な強度があります。
コーキングを打設してからおよそ30分ほどで表面を触っても問題なくなり、
およそ1時間ほども経てば塗装ができるほど硬くなります。
完全に硬化するまでにもおよそ3日ほどしかかからないため、とても扱いやすいです。
しかし、シリコン系と比べると耐久性が劣り、
ウレタン系と比べると密着性が劣ります。
また、他のコーキング材と比べると少しだけ価格が高いというのも特徴です。
外壁のコーキングの寿命
コーキングの寿命というものは、
コーキングされている場所やコーキング材の種類にもよりますが、
外壁に使用されている場合、寿命は長くても10年、短ければ5年ほどで
メンテナンスをした方がいいと言えます。
実際にも、施工をして5年ですべてのコーキング部分が劣化して雨水の侵入
を許すというわけではありませんが、
特に日常的に雨風にさらされている場所や日が当たりやすい場所では、
ひび割れや裂けが生じている可能性があります。
コーキングの劣化症状
外壁の劣化症状と同じように、コーキングの劣化症状も様々です。
まずはそれほど深刻ではないものから↓
硬化 | 劣化の再初期症状。 |
肉やせ | 経年劣化によってコーキングが薄く細くなってきている状態。 |
ひび割れ | 硬化が進むことによって起こる亀裂。 |
お次はできる限り速やかな補修が必要なもの↓
剥離 | 壁とコーキングとの間に隙間ができている状態。 |
破断 | ひび割れの進行によって完全にコーキングが裂けている状態。 |
欠落 | 経年劣化等の理由で完全にコーキングが取れてしまっている状態。 |
まとめ
意識をしなければ気づかない、もしくは知らない方も少なくはありません。
そのためコーキング材は外壁と比べると地味で、目立つ存在とはいえません。
しかし、実際は外壁が破損することを防ぐと同時に、
家自体への雨水の侵入を防いでくれています。
どんなコーキング材を使っていても、いつか寿命は訪れるもの。
定期的な点検しておくことで、コーキング材の劣化を早めに見つけることができます。
劣化を放置しておくことで外壁が痛み、家本体にもダメージが及んでしまいます。
そのため、ぜひ一年に一度ほどはチェックし、
症状が出ていた場合には早急に対処を行いましょう!
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